埼玉の読めない地名7選!読み方・由来・覚え方をわかりやすく解説
埼玉には、漢字を見ただけでは読み方を想像しにくい地名が各地に残っています。住所や駅名で初めて見て、「これ、何て読むの?」と戸惑った経験がある人も多いでしょう。
難読地名は単なる漢字クイズではなく、地域の歴史や伝承、かつての土地の呼び方を知る入口でもあります。
この記事では、埼玉県や各自治体の公式情報で読みを確認できる代表的な地名を厳選します。さらに、覚え方や現地での楽しみ方、読みを間違えないための調べ方まで整理するので、埼玉の地名に詳しくなりたい人は順番にチェックしてみてください。
埼玉の読めない地名7選を読み方と一緒に確認

埼玉の難読地名は、音読みや訓読みを組み合わせても正解に届きにくいものが少なくありません。
県や市町村の公式情報で読みを確認できます。まず7例から見ていきます。
読みだけを暗記するより、場所や地域の話題と結び付けると覚えやすくなります。
| 地名 | 読み | 主な地域 |
|---|---|---|
| 道祖土 | さいど | さいたま市緑区 |
| 生出塚 | おいねづか | 鴻巣市 |
| 高麗 | こま | 日高市 |
| 脚折 | すねおり | 鶴ヶ島市 |
| 内国府間 | うちごうま | 幸手市 |
| 下手計 | しもてばか | 深谷市 |
| 十二月田 | しわすだ | 川口市の旧地名 |
道祖土は「さいど」と読む
さいたま市緑区の「道祖土」は「さいど」と読みます。
「どうそど」「どうそじ」と読みたくなりますが、さいたま市の町名一覧でも読みは「さいど」と明記されています。緑区には道祖土一丁目から四丁目があり、道祖土神明社本殿も市指定文化財として紹介されています。
住所で見かけたら、三文字をまとめて「さいど」と覚えるのが近道です。
生出塚は「おいねづか」と読む
鴻巣市の「生出塚」は「おいねづか」と読みます。
「しょうでづか」など漢字の一般的な音から推測すると外しやすい地名です。地域には生出塚埴輪窯跡があり、鴻巣市は「おいねづかはにわかまあと」と読みを示しています。
古墳時代の埴輪生産と結び付けて覚えると、地名と地域史を一緒に記憶できます。
高麗は「こま」と読む
日高市の「高麗」は「こま」と読みます。
一般には「こうらい」と読む熟語なので、初見では難しく感じやすい代表例です。埼玉県は、約1300年前に高句麗から渡来した人々が住んだ高麗郡に由来する地名として紹介しています。
高麗神社や高麗川にも同じ読みが残るため、周辺の名称とセットで覚えると定着します。
脚折は「すねおり」と読む
鶴ヶ島市の「脚折」は「すねおり」です。
「脚」を「あし」と読まず、「すね」と読むところが第一の難関になります。この地域では伝統行事「脚折雨乞」が受け継がれ、地名の読みも行事名の中で確認できます。
埼玉県の案内では次回の脚折雨乞を令和10年夏予定としており、訪問時は最新情報の確認が安心です。
内国府間は「うちごうま」と読む
幸手市の「内国府間」は「うちごうま」と読みます。
漢字を一字ずつ音読しても「ごうま」にはたどり着きにくく、埼玉でも屈指の難読地名です。近くには県営権現堂公園があり、季節の花を目的に訪れる人にも関係する地名です。
さらに「外国府間」は「そとごうま」と読むため、内と外を対にして覚えると混同しにくくなります。
下手計は「しもてばか」と読む
深谷市の「下手計」は「しもてばか」と読みます。
「へたけい」と読んでしまいそうですが、深谷市の住所表示一覧でも「しもてばか」と確認できます。同じ市内には「上手計(かみてばか)」もあるため、上下をセットにするのが覚えやすい方法です。
下手計には渋沢栄一記念館があり、地域の歴史を訪ねる際にも目にする地名です。
十二月田は「しわすだ」と読む
川口市にかつてあった「十二月田」は「しわすだ」と読みます。
現在の町名ではありませんが、小中学校や交差点名などに名残があり、地域で生き続けている地名です。埼玉県は、大みそかにキツネが杉の葉で田植えのまねをしたという伝承を由来の一つとして紹介しています。
覚えるポイントは次の3つです。
- 十二月を「しわす」と捉える
- 最後の田を「だ」と読む
- 現在は旧地名である点も一緒に覚える
古い地名が施設名に残る例として知っておくと、現地の表示にも気付きやすくなります。
埼玉に読めない地名が多く感じる理由
難読地名は埼玉だけの現象ではありませんが、古い呼び名が漢字表記とともに残る地域では、現代の標準的な読み方から外れて見えます。大切なのは、漢字の意味だけで無理に当てようとしないことです。
地名は土地の歴史、発音の変化、合併や住居表示などを経ながら受け継がれてきました。読みが難しいほど、地域固有の音や歴史を手掛かりにすると納得しやすくなります。
背景も見てみましょう。
漢字の一般的な読み方だけでは推測できない
「高麗」を「こま」、「道祖土」を「さいど」と読むように、学校で習う音訓だけでは推測しにくい例があります。地名は固有名詞なので、漢字表記より先に地域の呼び名が存在し、後から字が当てられた場合もあります。
そのため、知らない地名を一般語と同じ感覚で読むと外しやすくなります。
- まず自治体のふりがなを探す
- 駅名やバス停名だけで断定しない
- 同じ漢字でも別地域では読みが違うと考える
「読めない=特殊」ではなく、固有の読みを持つ名称として確認する姿勢が大切です。
古い地名や伝承が今の名称に残っている
十二月田のように、現在の正式な町名から消えても学校名や交差点名に残る地名があります。
脚折では地域の伝統行事が地名と一体になっています。生出塚では遺跡名から読みを確認できます。
こうした例を見ると、難読地名は単なる珍名ではなく、その土地が積み重ねてきた記憶の一部だと分かります。
市町村合併や住居表示で残り方が変わる
地名は行政区画の変更によって形を変えることがあります。
久喜市の合併後の住所表示では鷲宮中央を「わしのみやちゅうおう」と案内しています。旧市町名や大字の扱いも整理されています。
昔の地図や案内と現在の住所が一致しない場合は、合併や住居表示の履歴を確認すると理解しやすくなります。
エリア別に見る埼玉の難読地名の特徴
埼玉県内を大きく見ると、都市部にも郊外にも難読地名があります。
特定の地域だけに集中していると決めつけず、住所・史跡・観光地の名称を横断して見るのがおすすめです。ここでは南東部、西部、県北・県央という見方で整理します。
地域ごとに並べると、難読地名の背景や周辺も整理しやすくなります。
さいたま市や県南東部にも難読地名がある
さいたま市緑区の道祖土、幸手市の内国府間、川口市の旧地名・十二月田など、人口の多い県南東部にも難読例があります。
普段の生活圏にあるため、郵便や不動産、学校名で突然出会うこともあります。都市化が進んだ地域でも、古い呼び名が完全に消えるわけではない点が面白さです。
近所の地名ほど読みを確認する機会が少なく、意外な難読例になりやすい面があります。
西部では高麗や脚折など歴史と結び付く
県西部では、日高市の高麗や鶴ヶ島市の脚折が代表的です。高麗は地域の古代史、脚折は雨乞い行事と結び付けることで、読みが単なる暗記ではなくなります。
整理すると違いが見えやすくなります。
| 地名 | 覚える手掛かり | 現地で結び付く対象 |
|---|---|---|
| 高麗 | 高麗郡の歴史 | 高麗神社・高麗川 |
| 脚折 | 地名と行事名が同じ読み | 脚折雨乞 |
| 越生 | 越生町の公式表記「おごせ」 | ハイキング・梅の名所 |
地名と文化や観光資源を一緒に見ると、記憶に残りやすくなります。
県北・県央にも読みづらい地名が点在する
県北では深谷市の下手計、熊谷市の妻沼「めぬま」、県央では鴻巣市の生出塚などが挙げられます。特に妻沼は「つまぬま」と読んでしまいがちですが、熊谷市の施設案内でも「めぬま」と確認できます。
一つの市だけで探すより、県内を横断して集めると読みの多様さが実感できます。県北や県央では、歴史施設や公共施設の名称から正しい読みを確かめやすいのも特徴です。
難読地名を現地で楽しむときのコツ

読み方を覚えたら、地名と結び付く史跡や文化施設を訪ねると理解が深まります。
ただし、観光施設の開館日、行事の開催時期、交通情報は変わる可能性があるため、出発前の公式確認が基本です。地名を目的地探しのヒントとして使うと、旅にテーマが生まれます。
事前に一つ目的地を決めると、地名と地域の背景を無理なく結び付けられます。
史跡や文化施設とセットで巡る
生出塚なら鴻巣市の歴史民俗資料コーナー、下手計なら渋沢栄一記念館、高麗なら高麗神社周辺というように、地名と地域史を結ぶ場所があります。読みを知った直後に現地の案内板を見ると、文字と音が結び付きやすくなります。
訪問前に確認したい項目は次の通りです。
- 公式サイトで開館日と休館日を確認する
- 公共交通の最新時刻を確認する
- 行事は開催年と時間を確認する
- 駐車場の利用条件を確認する
特に伝統行事は毎年開催とは限らないため、古い記事だけで予定を決めないようにしましょう。
地名入りの案内板や施設名に注目する
現地では、道路標識、交差点名、学校名、バス停名に地名が残っていないか見てみましょう。
十二月田のような旧地名は、現在の住所検索だけでは見つけにくくても、地域施設の名称から痕跡をたどれる場合があります。写真を撮る際は通行や私有地に配慮しましょう。
文字だけでなく周囲の地形や街並みも観察すると理解が深まります。
クイズ感覚で読むと家族や友人とも楽しめる
難読地名は、答えを先に見ず「どう読む?」と考えるだけでも盛り上がります。漢字から予想した読みと正解を比べ、その後に由来や地域の話を一つ加えると、学びの要素も自然に増えます。
正解数を競うより、なぜその読みが残ったのかを話題にすると、大人も子どもも楽しみやすいでしょう。由来まで知れば印象も深まります。
埼玉の読めない地名を正確に調べる方法
難読地名の記事やSNS投稿には便利なものが多い一方、読みや由来が簡略化されていることもあります。
住所入力や訪問計画で使うなら、最終確認は自治体などの一次情報を優先するのが確実です。「読み」「現在の住所」「由来」を分けて調べると混乱しにくくなります。
公式情報でも更新日を確認し、古い住所表記と現在の表記を混同しないようにしましょう。
自治体の町名一覧や公式観光情報を優先する
読みを確認するなら、市町村の町名一覧、住所表示一覧、施設案内などが有力です。今回の例では、さいたま市の町名一覧で道祖土、深谷市の住所表示一覧で下手計の読みを確認できます。
調べる順番を決めておくと効率的です。
- 市町村公式サイトで地名を検索する
- 町名一覧や住所表示で読みを確認する
- 由来は文化財・市史・県広報などで確認する
- 観光情報は運営主体の最新ページを見る
検索結果の要約だけで結論を出さず、元ページまで開くのが安全です。
郵便番号検索や地図は現在の住所確認に使う
住所として現存するか確かめる場合は、自治体の住所資料に加えて郵便番号検索や地図サービスも役立ちます。
ただし、旧地名、通称、字名、施設名は検索結果の扱いが異なることがあります。「地図に出ないから誤り」と即断しないことが大切です。
旧町名か、施設名にだけ残る名称かを自治体資料で確かめると判断しやすくなります。
読みと由来は別々に確認すると誤解が減る
読み方が公式に確認できても、由来には複数説があります。
伝承を史実のように断定しないことが大切です。自治体が「伝えられる」「由来するとされる」と紹介している場合は、そのニュアンスを保ちましょう。
難読地名を紹介するときは、面白さを優先しすぎず、読みの根拠と由来の根拠を分けて示しましょう。
まとめ
埼玉の読めない地名には、道祖土「さいど」、生出塚「おいねづか」、高麗「こま」、脚折「すねおり」、内国府間「うちごうま」、下手計「しもてばか」、旧地名の十二月田「しわすだ」などがあります。漢字の一般的な音訓だけで読もうとすると難しい一方、地域の歴史や伝承、施設名と結び付けると覚えやすくなります。
まずは気になった地名を自治体の町名一覧や公式観光情報で確認し、由来は文化財資料や県・市町村の解説までたどってみましょう。現地を訪れるなら、開館日、交通、行事日程などは最新情報の再確認が必要です。
読みを知るだけでも、見慣れた地図の見え方が少し変わります。難読地名を単なるクイズで終わらせず、その土地を知る入口にすると、埼玉の街歩きや歴史探訪がもっと面白くなります。
